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『I.R.S.―ジャック・ラカン研究』19号に以下の論文を掲載しました。

原和之,「反哲学」としての精神分析 ─バディウによる「ラカン」,『I.R.S.―ジャック・ラカン研究』,第19号,2020年9月,pp. 39-68.

昨年12月の日本ラカン協会大会シンポジウム「フロイディズムと哲学」での、バディウのセミネール『ラカン』をめぐる提題をもとにしたものですが、その時は時間の関係で言及できなかった、やはりバディウによる聖パウロについてのセミネールの議論を検討することを通して、フロイディズムの「再考/再興」としてのラカンの位置をあらためて明確にする、という趣旨の論文となりました。ご一読いただければ幸いです。

ことし進学選択を迎える二年生向けのフランス研究コースのガイダンスを連休明けから行いますのでご案内します。ガイダンスはZOOMになります。こちらから参加登録ができます。

http://france.c.u-tokyo.ac.jp/2020/04/28/guidance/

またフランス研究コースについての基本的な情報は、下記からご覧いただけます。

http://france.c.u-tokyo.ac.jp/presentation2020/

皆様のご参加をお待ちしています。

2020年3月1日に開催された成蹊大学の遠藤不比人先生主催のワークショップ “Psychoanalysis, Literature and Film Redefined: Dialogues with Professor Jean-Michel Rabaté” で、口頭発表 “The Other “Track” of the Dialectic of Desire in Haruki Murakami’s 1Q84″ を行いました。

12月8日(日)午後二時半より、専修大学で開催される日本ラカン協会大会シンポジウム「フロイディスムと哲学」で提題「哲学の複視(ディプロピア):バディウによる『ラカン』」を行います。詳細は下記よりご覧ください。

http://slj-lsj.main.jp/congres.html

 

 Jean-Michel Rabaté (ed.), Knots: Post-Lacanian Psychoanalysis, Literature and Film, Routledge, 2019 に “Chapter 8 Deconstructing the Oedipus Complex: Kenzaburo Ôe and Haruki Murakami on the Way to a Theory of Global Culture” を寄稿しました。

https://www.routledge.com/Knots-Post-Lacanian-Psychoanalysis-Literature-and-Film-1st-Edition/RABATE/p/book/9780367433703

『フランス哲学・思想研究』第24号(2019年)に松本卓也著『享楽社会論』(2018年、人文書院)の書評を掲載しました。こちらから pp. 309-313 をご覧ください(pdfファイルが開きます)。

バディウ『ラカン:反哲学3 セミネール1994-1995』の翻訳を法政大学出版局より公刊しました。

http://www.h-up.com/bd/isbn978-4-588-01100-9.html

8月25日に東京大学本郷キャンパスで開催される哲学/倫理学セミナー「荒谷大輔著『ラカンの哲学 哲学の実践としての精神分析』合評会」に参加させていただきます。詳細は下記をご覧下さい。

今月刊行された『ことばを紡ぐための哲学』(中島隆博・石井剛編著、白水社)に「知る」を寄稿しました。

 フロイトの伝記 Revolution in Mind: The Creation of Psychoanalysis(みすず書房より翻訳が近刊予定)の著者 George Makari 氏を招いて成蹊大学の遠藤不比人先生が組織されたワークショップ Deviating with and from Freud: Discussions with George Makari に参加しました。企画の詳細はこちらをご覧ください。